自分の店に閉じ籠ってばかりいては新しいアイデアは中々浮かんできません。
そこで当店に似た感じの他所のお店にお伺いして、商売のコツを盗んで掴んできたいと思います。
店内は10坪くらいでしょうか。
当店とあまり変わらない広さのところに、テーブル席が5つ、カウンターテーブルがあって、25~30人くらいが入れそうです。
やっぱりこちらも「サッポロ黒ラベル」ですね。静岡おでんとの相性が最高です。
“沼津ラガー”とは沼津で生まれたご当地ビール「ベアードビール」の一種です。
早速頼んでしまいました。
ドリンク的にはその他に静岡みかんサワーと日本酒各種が気になるところです。
さて、次は食べ物です。
ハナクラさんもしぞ~かおでんを売りにしていますので、やはり今日はおでんを攻めていきたいと思います。
おでんの種を紙に書いて店員さんに渡すスタイル。
静岡おでんには味噌を掛けるところもありますが、ハナクラさんはそれ以外に「うめ味噌」「柚子こしょう」「手作りラー油」「チーズ」と面白そうなものが並んでいます。
トッピング全部注文してみました。
その他にも静岡ご当地グルメがメニューに並んでいます。
静岡人の性として、やっぱりはんぺんフライを注文してしまいました。
あと浜松揚げギョーザを追加して更に桜海老のジャンボかき揚げも注文しようと思ったのですが、かき揚げはかなりボリュームがあるとのことで断念しました。
そしてついにおでんが到着。
左から大根、じゃがいも、モツ、牛すじ、黒はんぺんです。
みなさん、良い色をしていますね。トッピングによってどう味変するのかも楽しみです。
まさに子供のおやつ的に軽い感じなので、もうサクサク食べれてしまいます。これぞザ☆静岡。
大根もじゃがいもも中まできちんと味が染みていて、流石だなぁと感心しました。
トッピングですが、これはもう種との相性ですね。
例えばじゃがいもにはやはりチーズが合います。
モツには柚子こしょうが、大根には味噌が合います。うめ味噌とラー油は…ちょっとそれ単体の味のインパクトが強すぎな感じでしたね。
次は黒はんぺんのフライです。
もう定番すぎる味、間違いのない確実な静岡の味。落ち着きますよね~。目を閉じると小さい頃の食卓の思い出が鮮やかによみがえって来ます。
静岡のスーパーだとよくはんぺんフライが2枚串に差してあるのが売っていて、それがメガネみたいな感じでとても好きでした(食べにくかったけれど)。
あまりに美味しいので、こちらの黒はんぺんはどちらのメーカーのものを仕入れているのか聞いてみましたが「業者から卸してもらっていて知らない」とのことでした…残念。
次に来たのは浜松揚げギョーザです。パリパリに揚げた餃子としっぽり茹でたもやしの食感のコントラストが印象に残ります。
調子に乗って更におでんと、静岡みかんサワーを注文しました。
左からすじかまぼこ、こんにゃく、ウィンナー、厚揚げです。
すじかまぼことは、ナルトのような見た目…でも食感はナルトと言うよりすり身のような感じの静岡おでん特有の種です。
当店でもたまにツウなお客様から「無いの?」と聞かれますが、東京ではなかなか手に入らないのでお出ししていません。
今度はトッピングを何もせず、だし粉だけで一気食いしました。
静岡おでんとみかんサワー…普通に考えれば余り美味しい組み合わせとは思えないのですが、私に流れる静岡の血のせいでしょうか、おでんとみかんの味の相性が抜群だと感じてしまいます。本当に変な話ですが。
そろそろお腹も一杯になってきたのでお会計です。
一人だとやはり食べられる量も限界がありますし、黙々と写真を撮っているだけだとやはり寂しいです。
ドリンク2杯とかなりお腹いっぱいになるまで食べてだいたい4,000円くらいでした。
ハナクラさんは静岡おでんをメインに打ち出していますが、実はこれと双璧をなすウリのメニューとして自家製チャーシューがあります。
今回静岡の味を勉強することがテーマでしたので注文しませんでしたが、食べておけばよかったなと後悔しています。
と言うのも静岡おでんだけだとやはり夏場は弱く、オールシーズン一般のお客様を幅広く取り込むためには「肉」のメニューの充実が必要不可欠であると考えているからです。
暑い夏場、且つ今年はコロナの影響もある中、周りの居酒屋を見ると「肉」がメインである飲み屋(焼き鳥屋や串カツ屋)にはお客様がそれなりに入っています。
当店に今欠けているのはまさにこのメインを張れる肉料理であり、つまみの定番であるチャーシューを自家製にして強く押し出しているハナクラさんのものは食べてみるべきでした。
P.S. お土産で静岡焼きそばを持ち帰りました!