備品が一つ壊れると、何故か連鎖的に他の物も壊れはじめます。
この現象を私は『モホロビチッチ不連続破壊現象』と呼んでいます。
当店では最近この現象が続いています。
①エアコン
この暑く湿気の多い時期にエアコンが逝きました。
当店のような油が多いところでは二年に一回くらいダメになります。
もう慣れっこですので原因も直し方も分かっています。
もちろん自分では直せないのでプロの方にお願いするしかないです。
…修理費○万円也
②おでん鍋
開業時から今まで何万本もの静岡おでんを作り続けてきた不沈艦 通称“大和”も逝きました。
営業中に突然電源ランプが消えて、そのまま沈黙。
メーカーの方に診て頂いたところ「この製品をここまで使いこなしているお店は無いですよ。」
とお墨付きを頂きました。
取り急ぎ直りましたが他の部品も耐用年数をとっくに超えているため、いつ壊れてもおかしくない状況とのこと。
…修理費○万円也
③デジカメ
このブログの写真の多くは『RICOH GR DigitalⅢ』という10年以上前のカメラで撮影されたものです。
ええ、リコーのGRシリーズが好きなんです。
色々使い手の技量が求められる不便なカメラですが（結局上手く使いこなせなかった）
公私ともども喜怒哀楽とても多くの想い出を収めてきました。
私の眼の一部、人生の一部のようなカメラです。
仕事中に洗い物を貯めた水の中に落としてしまい昇天。
これは古すぎて修理できませんでした。
…損失：プライスレス
④ミキサー
静岡おでんに欠かせない「だし粉」を作るための器械。
当店のだし粉は削り節を買ってきて、ミキサーで絶妙な細かさになるまで砕き、あおさを混ぜています。
不注意で床に落としてしまい大破。
…新品購入で○千円也
この時期にこれだけの破損、出費は正直とても気分が落ち込みます。
私の場合は自己否定に始まり、神との対話、再生、ハルマゲドンに及びます。
ですが古きものとの別れは新しいものとの出会いでもあります。
次に出会うものも大切に、末永く想い出を作っていきたいと思います。