ふと、土手のてっぺんに座って麦酒の瓶を抱えている明石さんの姿が目に入った。
彼女は「お」「で」「ん」と口を動かし、
まことに的確で鋭利な批評をやってのけた後、
そそくさと立って松の木の向こうに避難した。
―四畳半神話大系?