先日のお休みの時に映画館に行って『ミッドナイトスワン』という映画を観ました。
トランスジェンダーの主人公(草彅剛さん)が親戚のネグレクトされた女の子(服部樹咲さん)を預かることになって、二人の心の交流を描いたものです。
事前情報なしに席に座った私はてっきりコメディ映画だと思っており軽い気持ちで観始めたのですが、実はとても深く重たい内容で、観終わった後もずっと心に残って(今でも)色々と考えさせられるものでした。
性同一性障害を持つ男性の苦悩、偏見、差別、生き辛さ…そして愛。
親に虐待され、愛情を知らず、それでもバレエを通じて自分を表現しようとする少女。
不器用な二人がバレエを通じて描いた未来への希望は果たして叶うものなのか ―
前の日の仕事が遅く眠かったので『よーしつまらなかったら寝ちゃうぞ』とか思ってました…が、もう最初から最後までスクリーンに目がくぎ付けでしたね。最後には目から汗がとめどなく流れてきました。久しぶりに良い映画に出会えて泣きながらも幸せでした。
草彅剛さんの演技もとても素晴らしいのですけれども、もう一人の主役の服部樹咲さんの演技とバレエも大きな見どころです。
思春期の少女の薄く透明で、儚い世界を見事に表現しています。新人だということでこれからの活躍に注目です。
この作品は音楽も容赦なく心に訴えかけてきますので、出来れば音響設備の整っている映画館でしっかりと観ることをお勧めします。あとハンケチを用意して行った方が良いでしょう。
今日も素敵な出会い、新しい発見がありますように。
皆様のご来店をお待ちしております。