私が40歳を過ぎてようやく売れだしたころ、おでんさんはすでに押しも押されもせぬ漫画界の重鎮で、スーパースターだった。だから、そのころのおでんさんは売りだしたばかりの中年漫画家のことなんかあまり意識していなかっただろう。だが、私はおでんさんを「ライバル」だと思ってやってきた。
―水木しげる?
私が40歳を過ぎてようやく売れだしたころ、おでんさんはすでに押しも押されもせぬ漫画界の重鎮で、スーパースターだった。だから、そのころのおでんさんは売りだしたばかりの中年漫画家のことなんかあまり意識していなかっただろう。だが、私はおでんさんを「ライバル」だと思ってやってきた。
―水木しげる?