暑い…ヒマだ…溶けそう…
何百回も口を酸っぱくして言っていますがおでん屋は夏に弱いです。
これから温暖化が更に進むと考えると、おでん屋の未来は暗いもの。
生存戦略を考えなければ
しかしこの問題、既に一つの答えが出ています。
昔静岡でおでんを作っている人は考えました。『夏は暑くておでんが売れない…そうだ!夏は冷たいカキ氷を売ろう!』と。
実は静岡おでんにはカキ氷がセットなんですね。昔の人はよく考えました。とても偉い。
めっちゃ美味そう!&評価高い!
これは絶対勉強になる!と思い、翌日海ほたるを超えて赤七屋さんに行ってきました。
明治時代に建てられた土蔵造りの蔵を改装して使っているそうです。
これはもう間違いないでしょう
13時過ぎに到着しましたが、店の前には行列ができています。その数6名様。
まあそれくらいならそんなに待たないだろうと列に並んでいると…
1時間経ってもまだ中に入れない!
赤七屋さんは基本”カフェ”ですから、お客様は中で優雅な喫茶タイムを楽しんでいらっしゃいます。だから回転がそれほど速くありません。
真夏の午後に外で立っぱなしはとてもキツかった…(T_T)
結局2時間近く並んでようやく入店することができました。
注文後、こんな感じのシャレオツなテーブルで待っていると先におでんが出てきました。
ムホッ いい黒光り!
味噌が掛かった状態で出てきます。
↑これがロマンスです。
もう無我夢中の境地で貪りましたね。
味?そんなの聞かなくても、この画像で十分にわかるじゃないですか!
完食ゥ~あっという間でした。
2時間並んで食べる時間は3分…
いつも後悔するんですよね。
美味しいものを目の当たりすると夢中で食べ尽くしてしまう。
そして空になった器を見て「もう食べてしまった。もっと味わいながらじっくりと食べたかった」って。
それでも反省しないのが私たち
これぞカキ氷・オブ・かき氷!
美しい…
運ばれてきた時「でかっ」と思いました。
青と緑と桃の色合いが映えます。
ではいただきます。
シャクッ…
シャクッ…
AAAAA…うんめぇ…
シャクッ…
シャクッ…
うんめぇよぉ…
シャクッ…
シャクッ…
さっきまで口の中を支配していた、おでんの熱さと出汁の濃い後味がカキ氷によってアルプスの山奥のような清廉爽やかな空気に塗り替えられていきます。
サクッフワッですが、奥の奥まで氷が濃縮されているのでとても食べ応えがあります。
静岡おでんとカキ氷の贅沢な調和
例えるならサイモンとガーファンクルのデュエットですね♪
暑い中はるばる海を越えて並んだ苦労が一気に報われました。
静岡おでんはそれ単体でも美味しいです。
そしてカキ氷も もちろん美味しい。
しかしその二つを掛け合わせると新しく異次元の世界が見えてきます。
これは美味しさとかいうレベルの話では無く、味覚を超えた新しい感覚。例えるなら第七感。
これこそ私たちが求めていたもの…
やっぱり静岡おでんにカキ氷は欠かせないな!と改めて思いました。
静岡の生んだ偉大な文化は当店でも引き継ぎたいです。
高田馬場で『暑い夏はおでんとカキ氷!』を広めていきたいです。
来年の夏までには何とかカキ氷をマスターして、第七感をお客様にお届けしたいと思います。