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10周年を迎えて【長文】

明けましておめでとうございます。
2023年も始まってだいぶ時間が経ってしまいましたが、まずは新年のご挨拶をさせていただきます。
旧年中も大変お世話になりました。ありがとうございます。そして今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

昨年末に当店は10周年を迎えることができました。これも皆様の温かいご支援の積み重ねです。改めてお礼申し上げます。

 

2012年12月26日に「静岡立ち飲みおでんガッツ」は開店しました。

開店当日

その時の私は料理もドリンクも作れませんでした。飲食店の常識も大変さも知りませんでした。今思うと相当意識低かったです。しかしあまり心配はしていませんでした。

何故なら「私は静岡が大好き」ということと「父の静岡おでんは美味しい」という揺るぎない事実が自分の中にあったからです。

そりゃあ最初はヒマでしたよ。ブランド力ゼロ、広告費ゼロ、お店の方向性やターゲットも不明確で料理の味やサービスも不安定で…

2013年1月14日は雪で来客数が2人、売上は5,200円でした(過去最低)

私が目指していたことは「私にしかできないお店をつくろう」「美味しいものよりも楽しいものを追求しよう」という二つでした。

他の飲食店と同じように「美味しさ」や「値段」で勝負するには分が悪すぎます。だって私は素人ですから。だから自分だけのオンリーワンで勝負することにしたのです。

開店当時の店内

お店のオリジナリティを追求していくうちにだんだんと個性が出てきました。

静岡のお酒とおでんを愛でる会、キンミヤナイト、清水エスパルスを応援する、鈴木将平選手を応援する…他にもたくさんの独自性が生まれました。

これらの個性は私が「自分が客だったら面白いな」という視点から生まれたものです(あまりにも利益を求めなさすぎてよくカントクに怒られますが)。

自分が面白おかしく運営していくうちに、それを理解し支持してくださるお客様とスタッフが増えはじめました。それは当店の掛け替えの無い財産となりました。

今、私が最も大切にしているのは味とかサービスでは無くこのお客様とスタッフです。「ガッツのおすすめは何ですか?」と聞かれたら「心温かいお客様といつも頑張るスタッフです」と答えます。

私は本当に素晴らしいお客様とスタッフに恵まれました。それは自分の力では無く”運”です。私は本当に幸運です。

カツオ旅立ちの日

しかし残念ながら桃源郷のような世界は続きません。新型コロナウィルスの流行でガッツは深刻な、本当に深い深い傷を負いました。

一時期飲食店、しかも当店のような狭くてうるさい居酒屋は世間の目の敵にされました。自分のやってきたことが全て否定されてしまいました。

こんなPOPを何回作り直したことか…(;_:)

緊急事態宣言を受け休業を余儀なくされている時、私は何度も「自分は何のために生きているのか?」と自問自答を繰り返しました。

そしてコロナの影響がまだまだ続いている現在、その答えは出ていません。

 

そんな中静岡おでんガッツは2022年12月26日に10歳の誕生日を迎えることができました。

お花をたくさん頂きました!ありがとうございます!

でもたかが10年です。私の周りには20年30年と続いている名店がたくさんあります。当店の真下にあるスナックはなんと50年続いています。それに比べれば自分はまだまだ子供です。だから特別な気持ちはあまりありません。毎日営業していたらいつの間にか到達していたな~というのが素直な感想です。

節目を迎えて「これからの目標は何ですか?」と聞かれます。これから―今年—5年―10年― 何を目指そうか?私の頭の中は白紙です。何故なら先の問い「私は何のために生きているのか?」に対する答えが全く出ていないからです。

将来的に不安な要素はたくさんあります。眼前のことならコロナ、ウクライナ情勢、物価の高騰。中長期的に見れば日本国の人口の減少、衰退…。

面白おかしく独自性を追求していくだけでは限界があることを知りました。

そこから先、更に高く広く純粋なものを目指していかなければ未来は無いと漠然と感じています。では、今どうする?

2023年は目の前の現実と戦いつつ、もっともっと先を見据えた未来への投資ができたらな、と思っています。

こんな私がぼんやり適当に運営するお店ですが、どうかこれからもよろしくお願いいたします。

 

2023年1月14日
静岡おでんガッツ代表
市川 徳二

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