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このコロナ過に最適な一冊、カミュの「ペスト」を読了しました。

カミュと言えば学生時代に「異邦人」を読んでショックを受けて、暫く人とコミュニケーションを取るのが難しくなったことを懐かしく感じます。

設定は簡単で、フランス領アルジェリアのオランという街でペストが流行します。

街は壁によって外界との行き来を遮断されます。中に残された人たちがペストとどう向き合い、戦っていくのか。

こんな感じです。

こう書くと致死率60%~90%もあるペストによるパニック物のように感じるかも知れませんが、内容は真逆で文体はとても淡々としており、毎日夥しい数の死者が出ても人々は恐怖で自分を失く事もなく、有効な治療法もないこの病のもと暗鬱な日々をひたすら送り続ける…不条理な状況で人間はどのように生きていくのかということがテーマとなっています。正直ちょっと難しい内容で何度も寝落ちしてしましました。

ペストに抑圧された人々が日々を生きる描写はまるでコロナに喘ぐ今の日本そのもので色々と考えさせられます。

その中でも私の記憶に残ったのは「絶望に慣れることは、絶望そのものよりもさらに悪いのである」という一文です。

私はこの状況を諦めて是として受け入れはしない。

不条理にも人間らしく意思を持って立ち向かうんだ。

そんな思いを抱きました。

「ペスト」もしお時間があるのであれば、是非読んでいただきたい名著です。

そして、カミュの透明で冷たくて硬くて哀しく、それでいて少しだけ人間であることが誇らしくなる世界に浸って欲しいと思います。

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